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外注総務

元総務マンが解説 会社の総務部のやりがい・役割

コスパ村のあんぱんです。

元総務マンです。

この記事では「総務部のやりがいって何?」と

会社の総務のやりがいに興味を持った方向けの記事です。

結論、「Ⅰ.会社の事業継続を求められて」「Ⅱ.会社全体のコスパを追求してあげながら」「Ⅲ.経営者の視点で会社を運営してあげる」のが仕事のやりがいです。

以下、詳述します。

Ⅰ.総務の仕事の目的は会社の事業継続

①仕事というものが「求められている事をしてあげる事」だとすれば、総務が会社の所有者である株主から求められているのは、事業継続です。

つまり会社を生き残らせてあげる事です。

何もせず生きられる人はいないように、何もせず生きられる会社もありません。

食事を与えてあげないと人が死んでしまうのと同じように、会社を生かすのにも一定の条件を満たし続けてあげないといけません。

優秀な人に仕事をしてもらえる大きくて立派な会社は、生き残り安いでしょう。ただ、「大企業に就職できれば生活は安泰」というウソがまことしやかに信じられていた時代は言うまでもなくとうに終わっています。

過去には北海道拓殖銀行も日本航空も潰れました。

どんな会社も永久不滅などではなく、不断の努力で生存競争を生き抜く事が常に目的になっているのです。

②会社員にとっての仕事を明確にするため、一旦ここで、「会社員と会社の関係」を整理しておきます。

総務部員を含め会社員は全員、会社に何かをしてあげる対価としてお金を頂き生かされています。

ですので会社員にとって本当のお客様は、ユーザーではなく会社であり、人間で言うと会社の所有者である株主です。

いまだに「お客様は神様」と言って若い会社員の人生を搾取しようとするビジネスパーソンはあきれるほど多いです。

株主にとってのお客様であるユーザーには絶対に逆らわないでほしいという株主の思惑で、会社員を洗脳してしまいたいとでもいうのでしょうか。それとも本人自体が洗脳されてしまって本気で言っているのでしょうか。

そんな卑劣な事はやめてきちんと整理した方がコスパも良いし健全でしょう。

株主や経営者は、「会社にとってのお客様であるユーザー様を丁寧に扱って下さる事をあなたに求めています」と会社員に真実を正面からお願いするべき立場なのが本来の構成です。

Ⅱ.会社全体のコスパを追求

営業部は株主の為に会社の商品を売ってあげますし、人事部は株主の為に会社に人を集めてあげますし、経理部は株主の為に会社のお金を管理してあげますし、情報システム部は株主の為に会社関係者に便利なツールを作ってあげます。

会社では色々なプロが雇用されますが、総務は会社の事業継続のプロとして雇用されます。

そして他のプロと同じように会社に貢献をする事が求められます。

ただし、他のプロは「何か一分野について飛びぬけた成果」を求められるのに対し、総務は「会社全体が生き残る為の全般的な成果」を求められています。

会社の生存競争は、自分ではできないことをいかにうまく他人に権限移譲してやってもらえるかの勝負です。

株主は自分で経営ができなければ、代わりに経営をしてくれる経営者を求め、株主総会で選出します。

その経営者は自分で細部の実務の実行やその管理ができなければ、管理職を雇用してそれらを任せます。

そして管理職はさらに自分で細部の実務の実行ができなければ、スタッフを雇用してそれらを任せます。

総務部は、自分では到底まねのできない能力を持った彼らの力を効率良く組合わせて会社としてコスパを最大化する事で、会社の事業を継続してあげようとするのです。

どのようにコスパを最大化にしていくのか、その方法は、このコスパ村で少しずつ検証を重ねながらノウハウを蓄積していきます。

既に少しですが他の記事も書いていますので良かったら御覧ください。

※一つ選ぶとすれば2020/11/7現時点では個人向けに書きましたがコレ

お金持ちになる方法!弁証法で生活の仕組みを作り人生コスパ向上(2020年11月1日)

Ⅲ.経営者の視点で会社を運営してあげる

総務は会社全体のコスパを考えて会社を事業継続させるのが仕事ですが、視点を経営者目線にする必要があります。

立場を整理してわきまえなければいけないのは、総務は株主から権限移譲を受けた経営者本人ではないという事です。

株主から信頼して権限移譲された経営者には挑戦して成果を出したり失敗する権利がありますが、総務にはその権利はありません。

あくまでも経営者の参謀として視点を経営者と同じ目線に置いて、将来予測と採るべき最良の方法を可視化し、経営者に正しい判断をさせてあげるのが本分です。

そして、一度経営者に判断をさせたら、それを運用として定着させてあげなければいけません。

私は300人の上場会社、100人の非上場会社、2万人の外資系会社、5000人の非上場会社で総務をやってきましたが、その中で優秀だと思ったビジネスパーソンは片手もいません。

経営者に関して言えば、能力のある人は日本で何人いるかという状態です。

他の部署が経営者が持っていない技術をもっているプロであるのと同様に、総務部は会社の運営技術を持ったプロです。

残念なことに管理部門をコストセンターとして、管理部門を冷遇する程度の低い会社の方がはるかに多いです。

ですので、そんなこんなを全部許してあげて成果を出し続けてあげる強靭な精神力と半端じゃない愛情をもった人が総務には向いています。

愛情は、会社員としてのお客様である会社・株主・経営者はもちろん、成果を出して下さっている他部署の従業員の皆様、会社のお客様であるユーザー様、取引先様、そしてもちろん自部署や自分自身など、とにかく自分と関係者の全てを生かそうとすることが、技術の秘密です。

自分の専門分野だけをひたすら研ぎ澄まし他の人の事は一切気にしないスペシャリスト集団である他部署の集まりの中に、「スペシャルは何もないけれども関係者全員への愛情深いゼネラリストの総務」が入ると彼らの力をより活かした上で交通整理され、みんなが良くなります。

同じ事をやるにしても、みんなが良くなる方法と、誰も得しない方法があり、そんな場面が総務の腕の見せ所です。

そして「お返しなんかいらないから誰かに何かをしてあげよう」というどこまでも続く深い愛情が総務の技術の秘密であり、結果、1万くらい与え続けると2とか3を返して下さる方もいて、それに食わせてもらうのが総務の仕事になります。

※.おまけ

気を付けなければいけないのは、株主もしくは経営者自身の多くは、各プロに対して何を求めてるのかを彼自身理解や整理する能力はないのが普通だという事です。

各プロとして雇用されている方は、「求人がある以上は自分に何か求められているものが明確にあって当然」と思っていますから、ここにギャップがあります。

この記事で私が言う求められている成果というのは、私の経験から肌感覚で言外で求められているものを言語化した仮説ですので、みなさん各自しっかりと疑って自分の仮説を作りながら生きていってください。

今の私の仮説に基づいて今の私が思うには、各プロは自分の求められているものは何かを実際の仕事をしながら経営者に示してあげると会社全体がうまくいくかと思います。

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